Global Teachers College

「第92回ピースボート地球一周の船旅」の中で開講される教員志望の方に向けたプログラムです。

教師とは、子どもと社会の未来をつくる、とても尊くやりがいのある職業です。しかし今、学校を取り巻く状況は厳しく、その中で理想を持って働き続けることは簡単ではありません。これから教師になる人たちには、授業やコミュニケーションの力はもちろん、時代の流れや国際的な状況を捉える視点や、異なる意見や立場の人たち知と協働しながら課題に取り組んでいく力が求められます。GTCはそのような視点や力を、「地球一周する船の上」という特殊な環境を最大限に活用して育むプログラムです。


▶︎GTCに関するお問い合わせはピースボートのwebサイトから
 一括で受け付けております。→ リンクは【こちら】

 

各国の教育を視察!

【5日間・必須参加】


学力世界トップレベル

生きる力を育むフィンランド
《point!》

学費は大学まで無償/徹底した平等主義/自主性の尊重
※公立小中一貫校・充実した社会教育施設などを訪問予定

子どもの幸福度世界一
教育多様性の国 オランダ

《point!》
一人ひとりの子どもに合わせた個別教育/多種多様な私立学校の存在 
※複数のタイプの公立・私立学校をなどを訪問予定

 


【約7時間・必須参加】


最先端の教育方法で注目・
シンガポール

《point!》
多民族国家/学力競争社会/ICT/アクティブラーニング
※教育関係施設や塾の訪問、現地の先生との意見交換などを予定

 


任意参加】

他にも教育関連ツアー多数!

 

「ポルトガルで移民の子どもたちと出会う」「キューバの教育と子どもたちに出会う」「南インドの孤児院を訪問」「グアテマラの学校で子どもたちと交流」など、他にも様々な教育関連の現地ツアーがあります。


洋上プログラム

①グローバルな視点を身につける「特別授業A」
今の世界情勢を宗教、紛争・戦争、経済、環境、開発など様々な角度から学びます。

 

②日本と世界の最新教育事情を学ぶ「特別授業B」

訪問する国々の教育事情はもちろん、日本の教育ジジやこれから起きうる変化についても学び、議論を通して考えを深めます。

 

③授業力やコミュニケーションスキルを高める「実践演習」
実際に授業をデザインし、教材を作り、実践してフィードバックをもらいます。また船内の様々な人と関わりあう中でコミュニケーションの力を高めていきます。

 

④目標を設定し自身の学びを振り返る「個別面談」
船旅の中で学んでいることを整理して言語化したり、自分自身の教育観を見つめ、

目指す教師像を確かなものにしていくために定期的に個別面談を行います。


※ワークショップなど参加型の授業を多く取り入れます。


過去参加者の声

"遠回り"は必ず糧になる
教員採用試験に3回落ちた後に船に乗りました。世界を見たことで子どもたちに伝えたいことがたくさんでき、面接でそのことを語って、翌年は採用試験で無事に合格することができました。

今、地球一周の経験があるからこそ、自分を媒介にして子どもたちと世界をつなぐことができており、価値ある"遠回り"だったと感じています。       ー南肇さん(大阪府・小学校教員)

 


ものごとを多角的に考えられるようになった

物事は、立場によって全く見え方が違うということを、生の体験から実感することができました。例えば、タヒチ。美しいリゾートのイメージしかありませんでしたが、船の上で学び、実際に先住民族の村を訪れて、その裏には核実験の被害や伝統的な暮らしの破壊があるのだと知りました。
自分に見えている物が唯一ではないという感覚は、子どもたち一人ひとりの感じ方を大切にすることに役立っています。
          ー山本絵美さん(相模原市・小学校教員)

 


教師の仕事には"自分の軸"が必要
大学を卒業してすぐに1年間講師を経験。スポンジのように物事を吸収していく子どもたちを目の前にして、世界のことも世間のことも知らない自分を恥じ、船に乗ることに。いろんな人と出会い、自分の目で世界を見て、「こう生きていきたい」という軸が固まり、人の請け売りではなく、自分の言葉で語れるようになりました。軸がないと、子どもたちへの指導や関わりにも基準が持てず、迷走しがち。船での経験は、軸をつくる上で重要な経験になりました。     ー山田恵子さん(奈良県・小学校教員)

 


応援コメント

乙武洋匡さん(作家)
子どもたちの個性を尊重するには、まず教師自身が色とりどりの存在でなければー。
これが、3年間の教員生活を通してもっとも痛感させられた私の想いです。このプログラムを通じて、教師を目指すみなさんが多様な価値観に触れ、子どもたちへのストライクゾーンを広く構えられる教師となるよう願っています。

 


リヒテルズ直子さん(オランダ教育研究者)
幸せな未来は教育から。幸せな社会の練習は学校で。
私が暮らすオランダは、子どもたちの幸福度が高いことで有名な国です。そこには多様な価値観の人々が協力し共に生きる社会を目指す教育があります。
このプログラムでオランダのみならず世界中で力強く進められている"子どもの幸せに根ざした新しい教育"に触れ、熱く議論してほしい...オランダでの教育視察に私も協力しています。

 


寺脇研さん(京都造形芸術大学教授・元文部省官僚)
今年生まれた子供は85歳まで生きたら22世紀
を迎えます。その未来、日本社会はどうなっているでしょうか。それに思いを致しながら子どもたちの教育に当たってもらわなければならないのに、今までと違って、これからは未来が容易には予測できません。そのためには、教師が世界的視野で見聞を広めてほしいのです。